こんにちは。はじめまして。
リール政治学院(Sciences Po Lille)に留学中の早稲田大学法学部2年の山田諒と申します。
Sciences Poはフランス各地にあり、全部で9校あります。
社会科学系のグランゼコールですが、それぞれの学校ごとに特色があるようで、
Sciences Po LilleはEUに関する授業が有名です。
さて、毎週の膨大な読み課題があったりexposéがあったり忙しい毎日ですが、もうすぐバカンス。
あと1週間待つばかりです笑
現在留学中の人の中には、すでに冬のバカンス中の人もいるかと思います。
(冬休みは地域別に時期をずらしてるみたいです。)
フランスの大学には、2週間以上のバカンスが年4~5回はあります。
このバカンスを利用して、国内外問わず旅行ができるというのは、フランス留学の大きなメリットです!
ということで、今日はヨーロッパ旅行事情について少し書いてみようと思います!!
政治的、経済的、そして文化的な統合が進むヨーロッパ、その典型的な例として、シェンゲン協定があります。
これは、加盟国相互の通行の自由化と手続きの簡素化が実現したもので、
イギリスとアイルランドを除くEU加盟国が加盟しています。これにより、短期の観光客を含め、
基本的にフランスに入国=シェンゲン協定加盟国にも入国することができる、という制度です。
(あくまで原則です。期間とかの制約はあるので詳しくは大使館等に確認してみてください。)
シェンゲン協定加盟国間の出入国の際は、パスポートコントロールもないことがほとんどです。
なので、外国に行くという感覚をあまり感じることもなく、フランスから出ることができちゃいます。
また、欧州統合の一例として、共通通貨ユーロ使用国は、両替の必要がないというのも便利です。
次に、交通機関について。
大陸続きのヨーロッパは、鉄道やバスがとても発達しています。
僕が旅行をする時によく使う交通手段を少し紹介したいと思います。
まずはご存知、フランスの国鉄SNCF。フランスの新幹線TGV、ローカル線のTERなどを運行しています。
近隣諸国の国鉄との相互乗り入れなんかもやってます。
学生がSNCFの鉄道を利用する場合、carte jeuneというユース割引カードの購入(50€)がおすすめです。
このカードを持っていると、ユース割引が1年間適用され、正規料金の25~50%お得に乗れます。
次にバス。
国鉄SNCFが運行するIDBUS。各地のSNCFの主要駅を繋ぐ長距離バスです。
ロンドンや、ブリュッセル、アムステルダム、バルセロナ行きのバスもあります。
そしてEurolines。
ヨーロッパ各地を繋ぐ国際長距離バスで、北欧や東欧へも行くことができます。
バスは電車に比べて時間がかかる上、遅延も多いですが、鉄道の半額ほどの料金です。
車内にはトイレがあり、wifiにも接続できるので、意外と快適に移動できます。
ヨーロッパには日本以上にLCC(格安航空会社)が多く、各地に就航していますが、
広大なヨーロッパをのんびりと景色を眺めながら陸路で移動するのも、個人的には一興だと思います。
僕が滞在するリールは地理的に非常に便利な位置にあります。
パリまでTGVで1時間、ブリュッセルまで40分、ロンドンは1時間半など近隣の大都市へのアクセスがいいです。
旅行好きな人にはおすすめな留学先です!
僕はこの地の利を生かしてすでに7ヶ国、19都市を旅行しました。
本当は旅行先をひとつひとつ紹介したいところですが、長くなるのでやめておきます…。
僕にとってバカンス中の旅行は留学中の最大の楽しみの一つであり、
日々の多忙やストレスから解放され、良い息抜きになっています。
旅先で会う人と仲良くなったり、現地の文化に触れたり、毎回収穫も多いです。
留学は学業第一ですが、休みを利用して旅行に行くというのも留学の醍醐味の1つだと思います。
なんだか旅行ブログのようになってしまいましたが、まだあまり旅行に行けていない方や、
これから留学する方に少しでも参考になれば嬉しいです。
それでは良い休暇をお過ごしくださいね!
Bonnes vacances !
2015年2月26日木曜日
2015年2月23日月曜日
日仏文化交流会〜料理編〜
こんにちは、パリ13大学に交換留学中の 本間です。 先日2月15日夜に行われました料理会について簡単にお伝えしま す!!
そこでこの学生会のネットワークを活かして日本に興味のあるフラ ンス人を集めて彼らに作って貰えばいいのではという結論に至りま した。こちらも日本の料理を作っていけば、 お互いにお互いの料理を楽しめる、 そして食文化について知ることができる、 なんと素晴らしいではありませんか。 そして実際にやってみたところ思った以上に学ぶことが多かったと いうのが実感です。
いやー、徐々に交流活動も活発になってきて、 学生会パリ地域の交流を担当させていただいている者としては嬉し い限りです。
今回の料理会ですが、 今までの企画と異なり遂にフランス人を巻き込んだ企画第1号とな りました! さて、具体的に何をしたのかといいますと、簡単に言えば「 日本人、 フランス人を中心に集まった学生それぞれが自分で作った自分の国 の料理を持ち寄ってシェアするパーティー」 ということになります。
さっそく内容をお伝えしたいのですが少しだけこのフランス留学学 生会における地域交流活動の位置付けを確認させてください。 この学生会は「留学生のネットワークを作ろう」 というコンセプトで立ち上げられたものなのですが、 地域交流活動はそのネットワークを作っていくための一つの手段で す。
そんな交流活動ですが、現在パリ地域では勉強会( 過去ブログ記事参照)・料理会をはじめ、 様々な企画が進行中です。学生会の「ネットワークを作ろう」 というコンセプトをもとに、 各企画者のやりたいことがイベントを通して実現されるようなもの になっています。
さて、難しい話はこれくらいにして、、料理会です。 会場は私の狭い部屋だったのですが、 参加者10名が輪になってそれぞれが持参した料理を囲みます。 うーんどれも美味しそう、、、。ではさっそく「いただきまーす! !」…っと言いたいところですがちょっと待ってください笑
せっかく違う国の人同士交流するのだから、ということもあり、 食べ始める前にお互いに自分の作ってきた料理について簡単に紹介 してもらいました。今回の参加者内訳は、日本人留学生5人、 フランス人学生3人、コートジボワール出身の正規学生( 非留学生)、 韓国人留学生1人といった国際色豊かなものになりました。
まずはフランスの方からいきましょう。
今回作ってきてもらったのは、、「キッシュ」そして「 フィナンシェ」です!! どちらも有名な料理だと思います。 ただ聞いたことはあるけどフランス料理だとは知らなかったという 人もいるのではないでしょうか? (恥ずかしながら私はそういった人のうちの一人でした笑)
キッシュについては、 中に入っている具材の説明をしてもらいました。 ベーコンが入ってるとかあといろいろ教えてもらっていたのですが ちょくちょく聞き逃してしまいました。 今度その方に会った時にもう一度聞かせてもらおうと思います汗
そしてフィナンシェですが、 今回持ってきてもらったのがチョコ入りのものでした。 ぱっと見チョコとは分からず、日本人の参加者の一人が「 これってお茶?」と質問していたのですが、 そのフランスの方いわく、 フランスのお菓子にお茶は普通使われないそうです。 へーなるほど。 日本には抹茶とかあるのになあという話で少し盛り上がりました。
ちなみに我らが日本代表は「カレー」「親子丼」「お好み焼き」 がエントリー。 一人ひとりじっくり感想をもらったわけではないのですが、 みんなに楽しんでもらえた様子。よかったです。
また、食べるときの挨拶についても少し話しました。日本では「 いただきます」ということで食べ物への感謝を表す感覚ですが、 フランスでは”bon appétit”(カタカナにしたらボナペティかな)と言い、 意味としては「召し上がれ」 というような感じで他の人に向かっていうような挨拶なんですね。 おもしろいです。
コートジボワールの方は、クスクスとプレ(鶏肉) を持ってきてもらいましたが、 とても美味しくどんなスパイスを使っているのか非常に気になると ころでした。聞いておけばよかったです。 クスクスは自分の利用する学食でも週1, 2は出るくらいフランスでもポピュラーな料理なんだと思います。 フランス食文化の多様性が垣間見えます。
そして韓国からの留学生にはキムチ料理を作ってもらいました!! キムチも安定のおいしさ。参加者は辛い辛い言って食べている中、 当の本人は「これで辛いとか信じられない」 と涼しい顔をしていましたね。恐るべし韓国料理。 辛いながらも美味しくいただきました。
そんなこんなで話して食べて、 あっという間に時は過ぎて行きました。
ということで無事第一回料理会が終了しました。 最後になりましたが少しだけ会のコンセプトの話をして終わろうと 思います。
この料理会を企画したきっかけは「 手軽にフランス料理を楽しみたい」という思いからです。 憧れのフランス料理、 しかしながらお店でちゃんとしたものを食べようと思うとそれなり にお金が必要なのが現実です。
今回、 このイベント実施に協力してもらったフランス人以外の方にも参加 してもらいました。そして感じたのは、日仏にこだわらずに、 いろいろな国の料理があるのはとても素晴らしいことなのだなあと いうことです。
今後、この学生会のネットワークを活用して「 日本に興味のあるフランス人」を巻き込むだけでなく、「 日本に興味のあるフランス人以外の留学生」 も巻き込んだ活動ができたらおもしろいかもしれないと考えている ところです。
今後も第二回、 第三回をやっていくつもりなので今回の経験を活かしてより良い企 画をみんなで作り上げていこうと思っています、 またの機会をお待ち下さい!!
来てくれた方々、 協力してくれた方々にはこの場を借りて感謝の気持ちを伝えたいと 思います、ありがとう!! ではまた。
2015年2月19日木曜日
留学に語学力は必要か?
はじめまして。東京大学経済学部三年から、エコール・ポリテクニークに留学中の、吉越文と申します。
エコール・ポリテクニークは、数学で有名な理系のグランゼコールです。どの授業をとっても数式だらけ、文系出身の私はだいぶ苦労しています。
しかし、最も大きな障壁となったのはやはり「語学」でした。
留学に語学力は必要ない、気持ちがあれば伝わる、生きていける・・・そういう話をよく耳にします。確かに、身振りや表情といった、非言語コミュニケーションの力には驚かされます。
とはいえ、言葉がわからなければ、先生の指示もわからないし、大事な契約書だって読めません。留学先にもよるのでしょうが、私の場合は、授業から事務手続きまで、何もかもがフランス語だったため、語学力がなければ日常生活を送ることもままならないのだ、と強く実感させられる毎日でした。
フランス人と交流し、留学を楽しもうと思うならなおさらです。
フランス人は、日本で思われているより親切で、つたないフランス語でも耳を傾けてくれます。しかし、もし全くフランス語ができなければ、コミュニケーションの取りようがありません。身振り手振りで伝えられる情報には限界があります。
では、語学が苦手だからといって、留学を躊躇してもいいのか?
本校には、大学間の協定によって、フランス人と同じように一年次から入学してくる外国人が一定数います。彼らはフランス人と同じ授業をフランス語で受け、同じ試験に挑み、同じ条件でインターンを探し(本校ではインターンが必修です)、同じ条件で就職活動をします。
興味深いことに、渡仏が決まる前にフランス語が少しでも話せたという学生はごく少数なのです。入学直後には、外国人学生向けに、フランス語の集中特訓期間も設けられているものの、それだけですぐに話せるようにはなりません。誰もが不利な競争の中に放り込まれ、揉まれながら語学を身につけていくのです。
現地に飛び込んで学んでやるという、無鉄砲とも思えるバイタリティを、日本の学生も持っていいのではないかと思います。日本人は語学が苦手だ、文法重視の教育だから話せるようにならない、とよく言われますが、逆にいえば、海外に飛び出して話す・聞く訓練を詰めば、文法的にミスのない、綺麗な言葉を操ることができるようになるはずです。
なぜこんなに留学を勧めるのかというと、本校では英語の授業が(学部生向けには)準備されていないため、日本からの留学生がほぼいない(学部には私一人、マスターに一人のみ)のです。
この記事を読んで少しでも「語学の壁なんて壊してみせる!」と思われた方、ぜひエコール・ポリテクニークへの留学をご検討くださいね!
というわけで写真は、本校が所有する館で行われたパーティーのもの。後ろの学生たちが着ている黒い服は、パリでは有名な、ポリテクニークの制服です!
エコール・ポリテクニークは、数学で有名な理系のグランゼコールです。どの授業をとっても数式だらけ、文系出身の私はだいぶ苦労しています。
しかし、最も大きな障壁となったのはやはり「語学」でした。
留学に語学力は必要ない、気持ちがあれば伝わる、生きていける・・・そういう話をよく耳にします。確かに、身振りや表情といった、非言語コミュニケーションの力には驚かされます。
とはいえ、言葉がわからなければ、先生の指示もわからないし、大事な契約書だって読めません。留学先にもよるのでしょうが、私の場合は、授業から事務手続きまで、何もかもがフランス語だったため、語学力がなければ日常生活を送ることもままならないのだ、と強く実感させられる毎日でした。
フランス人と交流し、留学を楽しもうと思うならなおさらです。
フランス人は、日本で思われているより親切で、つたないフランス語でも耳を傾けてくれます。しかし、もし全くフランス語ができなければ、コミュニケーションの取りようがありません。身振り手振りで伝えられる情報には限界があります。
では、語学が苦手だからといって、留学を躊躇してもいいのか?
本校には、大学間の協定によって、フランス人と同じように一年次から入学してくる外国人が一定数います。彼らはフランス人と同じ授業をフランス語で受け、同じ試験に挑み、同じ条件でインターンを探し(本校ではインターンが必修です)、同じ条件で就職活動をします。
興味深いことに、渡仏が決まる前にフランス語が少しでも話せたという学生はごく少数なのです。入学直後には、外国人学生向けに、フランス語の集中特訓期間も設けられているものの、それだけですぐに話せるようにはなりません。誰もが不利な競争の中に放り込まれ、揉まれながら語学を身につけていくのです。
現地に飛び込んで学んでやるという、無鉄砲とも思えるバイタリティを、日本の学生も持っていいのではないかと思います。日本人は語学が苦手だ、文法重視の教育だから話せるようにならない、とよく言われますが、逆にいえば、海外に飛び出して話す・聞く訓練を詰めば、文法的にミスのない、綺麗な言葉を操ることができるようになるはずです。
なぜこんなに留学を勧めるのかというと、本校では英語の授業が(学部生向けには)準備されていないため、日本からの留学生がほぼいない(学部には私一人、マスターに一人のみ)のです。
この記事を読んで少しでも「語学の壁なんて壊してみせる!」と思われた方、ぜひエコール・ポリテクニークへの留学をご検討くださいね!
というわけで写真は、本校が所有する館で行われたパーティーのもの。後ろの学生たちが着ている黒い服は、パリでは有名な、ポリテクニークの制服です!
2015年2月11日水曜日
放課後の過ごし方 ~ボルドー編~
こんにちは、はじめまして、ボルドー政治学院に留学中の東京外国語大学3年の十川優香(そがわゆか)と申します。フランスに来てはや半年近く、留学生活も後半戦に突入しました!ボルドーの魅力、ワインが美味しい話、南西部を旅行した思い出、日々のカルチャーショックなどなど、ご紹介したいことはたくさんあるのですが、まずは留学生活の大半を占める大学の授業のことから。今期の授業を一部ご紹介すると…
Introduction à la politique économique (1年)「経済政策入門」
ミクロ経済の授業。先週は「価格変動に需要がどれぐらい反応するか(弾力性)」について、お昼前にも関わらず先生がバゲットやピザの例を用いて説明したので空腹に拍車がかかりました(笑)
Introduction à la sociologie générale(1年・週2コマ)「社会学入門」
社会学創設の歴史から各社会学者の理論まで細かく解説がなされ、学生にも人気の授業です。E.Durkheim(仏社会学の創設者)寮に住んでいるという理由だけで受講を決めたのはここだけの話です…
Economie monétaire(3年・週2コマ)「金融経済」
貨幣の誕生から貨幣経済が確立されるまでの過程、中央銀行の役割などを学んでいます。先生はほとんど板書をせず、ジョークを交えながらずっと説明を続けるのでなかなか辛いですが、先生のジョークが理解できず笑いに包まれた大講義室に取り残される瞬間が一番辛いです…( ;∀;)
Intégration économique européenne(4年)「欧州の経済統合」
4年(日本の修士1年)の授業は大半が小教室で、内容も専門的になります。この授業は「ユーロ導入」や「農業政策」などの小テーマのプレゼンが中心です。ちなみに私の発表テーマは先生に「これなら専門的じゃないから大丈夫じゃないかな」と提案して頂いた「EUの将来」…全然大丈夫ではないですが、頑張ります(涙)
Economie africaine(4年)「アフリカ経済」
実はボルドー政治学院にはアフリカ(と社会学)研究の拠点があり、この授業は修士のアフリカ開発コースの授業のようです。授業前に指定された資料を読み、授業中は議論中心ですが、まだ議論に参加するレベルには達しておらず、毎週授業前に友達と集まって資料を読み合せるなどして奮闘中です。
※その他(去年同じ大学に留学していた先輩方も授業をいくつか紹介していらっしゃるのでぜひご参照ください^^)
Régulation monétaire internationale(4年)「国際通貨の規制」
Migration internationale(4年)「国際移民」
Certificat Etude Politique(留学生向け仏語の授業・週3コマ)「政治学入門コース」
興味のある授業を好きなだけ勉強できるのは本当に幸せなことです!しかし、フランス語で専門的な授業を受けるのは未だに大変だし、復習はどれも語彙調べから始まるのでかなり地道な学習を求められます。とはいえ、留学生活は勉強ばかり、大変なことばかりではありません!例えば平日の放課後は、自由に時間を使える楽しいひと時だと思います^^フランスならではの経験も交えながらここからは放課後の過ごし方についてご紹介していきます~
① お買い物
トラムに乗れば中心街、世界遺産までわずか20分です!学校は朝早い分夕方に終わることが多いので放課後も気軽に買い物に行くことができます。ちなみに先週後半は「売り尽くしセール」なるものをやっていて、70€の靴を20€でゲットしました!(笑)
② スポーツ
正確には学校の体育の授業なので放課後ではありませんが、授業が午前で終わる平日の午後にテニスとヨガの授業に参加しています。学校まで徒歩1分の寮に住んでいるので、貴重な運動時間になると共に、いろんな学生と知り合う機会にもなるので楽しいです^^ちなみに空手やカンフー、ロッククライミングの授業もあり、かなり種類豊富です。
③ サークル (l’association)
フランスのサークルは日本のように活動日が決まっているわけではなく、イベントが開催されるごとに自由に参加する形です。私は料理とアジアに関心のある学生が集まるサークルに時々参加していますが、料理サークルでは料理学校にアキテーヌ地方(南西部)の料理を習いに行く機会もありました^^(濃い味派の先生だったのかもしれませんが、調味料の使い方が大胆で衝撃を受けました…)2月下旬にはサークル合同の文化祭なるものも開かれるようで、こちらも楽しみです~!
④ 講演会 (la conférence)
文化系サークルが隔週でゲストを招き、学生は自由に聴きに行けるイベントです。放課後にも関わらず毎回大講義室に満員近くの学生が集まり、チベットの大使や中国で働くフランス人記者など、普段会えない人の話を聞くことができます。先週の講演会ではFrance Inter(ラジオ局)の記者(卒業生)が招かれ、Charlie Hebdo事件後の心境やSNSを通じて情報があまりに速く拡散される危うさについて話してくださいました。
⑤ ソワレ (la soirée)
日本語に訳すと「飲み会、パーティー」です。たいてい木曜か金曜の夜9時ぐらいから友達とバーやお家に集まって一緒に飲んだり食べたりしながらいろんな話をして過ごします。定時に始まることは絶対にありません(笑)もちろん留学生の小クラスやサークルで集まってのソワレも賑やかで楽しいですが、個人的には時々同じ寮の友達と約束して持ち寄りご飯をするのもソワレと同じぐらい好きだったりします!
⑥ ワイン
これはボルドーでの生活を紹介するうえで欠かせない要素だと思うので少し詳しく紹介します(笑)政治学院にはワインサークルが存在し、サークルに登録していない人でも約3€払えば隔週で開かれるワインの試飲(la dégustation)に参加できます。会場は授業が行われる大講義室!
(ワイン教室)
試飲とはいえ4~5種類を立て続けに飲むのはなかなかハードなものです(笑)初めて参加したときはかなり酔ってしまいました…。ちなみにこの試飲会にはワイン学校の講師が呼ばれ、各ワインの特徴からワインを飲む作法、ワインの流通事情まで解説してくださいました。さらに、上に記述した留学生向けの仏語授業でも、ワインがテーマとして何度か取り上げられ、クラス全員でミュージアムを訪問する機会もありました。渡仏前は「ボルドーとはいえばワイン」くらいの認識しか持っていませんでしたが、ボルドーにおけるワイン産業発展の背景にイギリスによるフランス支配の歴史があったこと、現在は中国人がワインシャトー(土地)を買い進める動きもあるなど、ワインを通して今まで知らなかったフランスの側面を知ることができたのはボルドーに留学して得られた大きな収穫であると思います。
(ワインミュージアム)
長くなってしまいましたが、フランスでの留学生活の大変な面も楽しい面もお伝えできたでしょうか?^^
放課後に限らず、日本とは全く異なる環境で自由な時間を過ごすことは、自分の行動や興味の範囲を広めるきっかけになり、日本に帰った後の自分にも良い影響を与えてくれそうです。また、それは学問においても同様で、例えばフランスで課題とされている移民や宗教の問題が日本では少し見えづらいだけで日本の問題でもあると気づけたように、自国に対しての問題意識、当事者意識を強められたことは留学の成果の一つになりそうです。
最後に、先月旅行した南西部の写真にてブログを締めくくらせていただきます。最後までお読みいただきありがとうございました^^
(ピレネー山脈でのスキー)
(トゥールーズ:フランス第4の都市で「バラ色の街」と呼ばれる。)
(アルビ:司教都市で世界遺産。レンガ色のかわいい街。)
文責:十川優香
2015年2月9日月曜日
第一回「フランスを学ぶ」ワイン勉強会
こんにちは、パリ政治学院留学中の齋藤です!
さて、「フランス留学前・中・後のネットワーク形成」を目指す今期の「フランス留学学生会」の活動は「ブログ執筆(これです)」と「地域交流活動」の二つですが、
パリでは2月7日、パリ地域交流活動の一環である勉強会「フランスを学ぶ」の第一回目が行われました。
第一回目のテーマは「ワイン」!!
今回は一橋大学からパリ政治学院に留学中の佐々木はるき君が講師を担当してくれました!
ワインの試飲会でワインごとに味が全然違うことに感動し、以降ワインの世界にのめり込んでいったという佐々木君。
ワインバーでも1年間バイトをした経験があり、渡仏後は自らシャトーに足を運びヴィンテージもののワインをコレクションするという熱の入りよう。
今回の会場は彼のお部屋でしたが、無数のワインボトルの並べられたその洒落たお部屋はとても見応えがありました笑
まずはボルドー・ブルゴーニュ等フランスワインの名産地から有名なブドウの品種、ヴィンテージやterroir(その土地土地の気候・土壌などによってブドウの育ち方が違う!!)という概念などを含めてワイン選びの基準、またワインテイスティングの仕方などその他たくさん、ワインについての基本的な情報をかいつまんで説明してくれました!
そして次に実際のワインテイスティングへ!
10種類近くの多種多様な赤ワイン、2ユーロの安ワインから順番に1970年代のヴィンテージワインまで、佐々木君のコレクションをみんなでいただきました。
みんな香りや味を自分なりに表現したり好みのワインを見極めたりしながら、とても学生とは思えない(笑)佐々木君のプロフェッショナルな解説のもとワインテイスティングを楽しみました。
自分はボルドーが好きかなぁと思っていましたが、今回のテイスティングを経てなんとなくブルゴーニュも悪くないなと思うようになりました!
本当にワインによって香りも味も全然違う!
これぞワインテイスティングの醍醐味って感じでした。
改めてワインはまりますねこれは笑
講義の構成からワインコレクションからおつまみまですべて佐々木君が用意してくれました!本当にありがとう!!
その後はフリートークの時間で、多種多様な大学から来た日本人と皆さん思い思いに交流。
パリ政治学院からパリ第7大学から第4大学から第10大学から第13大学からHECから第9大学から、たまたまグルノーブルからパリにいらしていた学生会代表の田村さんまで、本当にいろんな大学から学生さんが集まって情報交換したり新しい友人を作ったりしていました!
勉強会後に取ったアンケートでは、
「いろんな分野の人と知り合えた」
「今まで意識したことのないワインの楽しみ方を学べてこれから生活が楽しくなりそう」
「今まで漫然と飲んでいたワインについて深く知れてよかった」
「日本語の説明付きでワインのテイスティングができてよかった」
「ワインの飲み比べでワインごとの特徴がつかめるようになってきた」
「ワイン選びの楽しみを知れた」
などといった声が寄せられ、
日本語で効率よく深く学ぶことによりワインという分野に対する世界が広がり深まったとともに、さまざまな大学から来た多様な人たちが交流することでお互いに色々と刺激があったようです!
この「フランスを学ぶ」という企画の原点は「深く効率よく学べる日本語で勉強会を開き、フランスという軸を通じて世界が広がる経験を味わってほしい」ということなので、その意味で言えば大成功の勉強会だったと思います^^
改めてワインって多種多様だし、生活にもっともっとワインを楽しむ時間を取り入れたいと思いました笑
さて、次回の勉強会のテーマは「フランス映画」を予定しており、フランス映画に詳しい学生による解説付きの鑑賞会を数回にわたって行う予定です!
ハリウッド映画などメインストリームの映画に対抗すること自体がフランス映画の一つのメインストリームになっているということで、日ごろアメリカ映画に親しんでいる人にとっては新たに世界を広げるきっかけになるのではないでしょうか??
せっかくフランスにいるのにフランス映画を楽しまないのはもったいない!
フランス語ではよくわからない届かない深い部分まで日本語でなら学べるのではないでしょうか?
まして映画が専門だったり映画マニアでないならなおさら日本語でイントロダクションを受けた方が効率が良い!
特にフランス映画ってなんとなく見てるけどよくわからないなあとか思ってる人は必見です!
というわけで次回も乞うご期待!!
それでは今回のワイン会の講師を務めてくれた佐々木君、そして来てくださったみなさん、本当にありがとうございました^^
では今日はこの辺で!
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