2015年4月27日月曜日

花見@Parc de Sceaux

こんにちは、パリ地域交流担当の本間です。私たち留学生が現在いるのはフランスですが、先週4月12日、なんと花見を行いました!



え?フランスで花見なんてできるの??と思う方もいるかと思いますが、できるんです。意外とパリ周辺にはちょこちょこ桜の木が植えられています。桜かどうかはっきりしない木もありますが、それなりに桜を見た気にはなりますね。



とはいえそのような街中に植えられている桜では、花見をするには少々物足りません。ではどこで花見ができるのか。それは、ソー公園(Parc de Sceaux)です!!




この公園はパリ中心部からRERという電車で南に2、30分ほどいった所、パリ近郊に位置する公園なのですが、パリ周辺で数少ない「桜の木がたくさんある場所」なんですね。花見が大好きな日本人の国民性ゆえか、在フランス日本人には有名な公園みたいです。



今回、花見を企画した日にある団体が和太鼓のパフォーマンスをしてまして、それもあってか公園内は人で溢れていました。桜が植えられている箇所は一部なのですが、桜周辺はもちろん、そうでない場所まで老若男女あらゆる人が公園で思い思いに過ごしていました。



太鼓のパフォーマンスもあったからか、桜の周りは人、人、人。どうやら友人の情報によると、私たち以外にも様々な団体がこの日に花見をしていたみたいなんですね。ある大学の日本語の授業を取っているフランス人グループ、ある大学に留学中の日本人学生が企画したグループなどなど日本人もフランス人もたくさんいました。個人的には日本人の多さに驚きましたね。いやー、パリにはこんなに日本人がいるのだなあと実感しました。



この公園、なかなかに広いのですが、その面積は200ヘクタールだそうです。ちなみにこれがどれくらいかというと、よく基準にされる東京ドームは4.7ヘクタールということで、ざっと東京ドーム43個分ほど。いまいち実感わかないんだけどと言われても何も言い返せませんがまあ広いんですねこれが。



さて肝心の花見ですが、日本人を中心に、フランス人、他にもイギリス、中国からの留学生と、多国籍の学生が食べ物飲み物を持ち寄って自由に交流しました。





しかし花自体はまだ満開には程遠い様子。少し早すぎたみたいです。ぬうう。本当に少数の枝のごく一部のみ開花していて、大多数は蕾といった感じでした。その大変貴重な一部の花のもとには代わる代わる人が来て、写真を撮って満足そうに元のところへ帰っていくといった様子が印象的でしたね。まあ、花より団子ということで、、色々な人とおしゃべりして飲んで食べて。素晴らしい時間を過ごしました。



最後にはしっかり片付けをして、お開きです。いやー、ここフランス、パリでも花見はできるんですね。



ちなみにこの記事が書かれたのは花見一週間後あたりなのですが、ちょうどこのあたりが満開の時期だったよう。このタイミングでソー公園に行った友人もちらほらいまして、満開の報告を数人から聞きました。



もしご興味ありましたら皆さんもぜひ春に頃合いを見計らって足を運んでみてはいかがでしょうか。天候、開花状況のチェックはお忘れなく!!




2015年4月21日火曜日

第二回「フランスを学ぶ」勉強会 ~フランス映画鑑賞会~ -

こんにちは、パリ政治学院留学中の齋藤勇希です! 開催からは少し時間が経ってしまいましたが、4月4日に行われた第二回「フランスを学ぶ」勉強会について書きたいと思います。

今回のテーマは「フランス映画」!

せっかくフランスにいていろんな興味を持った学生が身近にいるのだから、フランスのいろんな側面について日本語で効率よく深く学ぶことで世界を広げようという思いから始まった「フランスを学ぶ」の記念すべき第二回ですが、今回は映画発祥の国フランスの映画についてみんなで学びました。

講師は同志社大学からパリ政治学院に留学中でパリ政治学院ではドキュメンタリー映画を学んでいる川島翔一朗くん。

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自らもパリを舞台にした映画を撮影したり、現在は五つの映画製作プロジェクトに関わっていたり、とにかく映画をたくさん観ては行動している映画通です。 分野を問わずあらゆる映画に詳しい川島監督だからこそ、単純なフランス映画礼賛に終わらず広い視点で解説してくれました!

ハリウッド映画とは一線を画した芸術性の高い映画を生産しているイメージのあるフランス映画界。 そのフランス映画の産業構造、簡単なフランス映画の変遷を追った後、実際にフランス映画を皆で鑑賞してみました。

川島監督自身の簡単な活動に始まり、フランス映画は何故日本映画と比べて安く上映されているのか、映画が専門のグランゼコールについて(La Femis)、どうしてフランスは芸術性の高い映画を生産しているのか(CNCとの関係)、パリで映画を観る際のおすすめスポット(シネマティックフランセーズなど)、ヌーヴェル・バーグとは何か、など、今後フランス映画を楽しむにあたって有意義な情報をたくさん共有してくれました。 とても勉強になりましたね。

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皆で観たのはLeos Carax監督のMauvais Sang(汚れた血)という80年代の映画。 なかなかハリウッド映画に慣れた頭からするとどう観ていいのかよくわからないというのが正直な感想ですが、色遣いやカメラのアングルなど、素人ではなかなか気が付かない観点を川島監督が解説しながら、ワインや(タイミング的に)イースターのチョコレートを嗜みながら楽しみました。

個人的には、 よくわからないながらも、新鮮味があってとてもいい刺激になりました。 また、川島監督も言ってましたが、ハリウッド映画のように展開がせかせかしていないのは個人的にも感じたので、ゆっくりとしたい時に良いかもしれません笑

最後に顔に血を付けたヒロインが駆けていくシーンは不思議な爽快感があって好きですね(浅い感想ですみません笑)

字幕があればもう少し深い鑑賞ができたかもしれません。そこは反省点ですね。

講義で特に川島監督が強調したわけではありませんが、個人的にすごく面白いなと感じたのはハリウッド映画もフランス映画も、更には(特に昔は黒澤明とか)日本映画も、お互いに対立しているわけではなくて、お互いに刺激を受けながら映画を作っていっているということですね。 そういえば「アデル、ブルーは熱い色」をスティーヴン・スピルバーグが絶賛してたのを思い出しました。

ちなみにフランス映画はフランスの若者受けがあんまりよくない印象が個人的にはありますね笑 この前フランス人の友達に聞いたら気分落ち込むし全然好きじゃないわ、c’est nulだわとか言ってました笑 「アデル」は例外的に素晴らしい映画だったと言っていました 。

文化的な多様性って大事だと思ってるんで、寂しいもんです。 だからこそ、採算だけでなく芸術性を重視して省庁ぐるみで芸術性の高い映画を振興させているフランス映画界にはこれからも頑張ってほしいですね。

今回の参加者も、(いつもながら笑)パリ政治学院の留学生がやや目立ったものの、色々な大学から参加者が集まって色々交流できたみたいだし、良かったですね!齋藤の友人で留学先のスウェーデンからたまたまパリを訪問していた人も飛び入り参加しました笑

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如何せん主催者としても忙しくてあまり精力的に勉強会の企画ができていない部分はありますが、時間と余力があったらまたやりたいですし、この勉強会コンセプトから派生した5月10日の社会人と学生の交流会も現在着々と話が進んでいます。

自分も含め留学が終わりに近づいて来た留学生も多いかと思いますが、前年度に比べて学生会として色々な活動が出来て良かったのではないかというのが副代表としての感想です。

そろそろ来期の学生会への活動の引継ぎも考えていかねばならない時期ですが、 来期もこういったフランス関係者のネットワークを広げ深める活動がずっと続いて行ってくれればと思います。

留学前・留学中・留学後の学生がこの後もずっと繋がっていけばいいなというのが副代表齋藤の願いです。 留学前の学生と留学後の学生の交流会、留学経験者の同窓会もこの学生会のネットワークを使ってぜひやりましょう!

それでは、フランス滞在残り僅かな人もいるかもしれませんが、日本では散り散りになってしまう学生がせっかくフランスという一つの場所に集まっているので、皆さんこの学生会のネットワークを使いいろんな人に会って世界を広げましょう^^

個人的には外国人だけでなく、日本からの留学生との交流から数々の学びや貴重な出会いに繋がりました。



では、最後は映画鑑賞会の話ではなくなってしまいましたが笑、今日はこの辺で!

齋藤が企画する恐らく最後の地域交流活動となる社会人×学生の交流会、参加予定の方は是非楽しみにしていてください!

それではまた^^

A bientôt!!

2015年4月4日土曜日

パリの街に溶けこむ

   こんにちは。

 Sciences Po Paris(パリ政治学院)に留学中の鈴木理紗子です。

 早いもので、もう留学生活も終盤に近づいています。課題をやる時間、遊ぶ時間、ぼーっとする時間が同時に欲しいため、「時よとまれ」と思うことの多い今日この頃ですが、そうもいかないのでエネルギッシュに日々過ごそうと思うばかりです。

 さて、留学生活で体験できることの一つとして、「社会に溶けこむという体験をする」ことが挙げられるかと思います。街中の知らない人との何気ない会話をふりかえってみると、留学当初からの変化を感じることができます。今日は、その過程についてみなさんにお話したいと思います。新しい土地にうつり住んだ経験のある方はどこか思い当たるところがあるのではないでしょうか。

8月—9月:「観光客」。毎日とにかく緊張する。自分は何もわからないという姿勢で子犬のような目で人のいうことに耳を傾ける。お店の人の“Voulez-vous un sac?”に答えるだけでも緊張。心が観光客なので、振舞いにもそれが現れていたようである。きょろきょろしているし、何となく服装も街に溶け込め切れていないので、話す以前で馴れていないことがばれるようである。パリを訪れた観光客で、常にうきうきしている。



 (観光客気分のころに撮った写真)

10月—12月:「一時滞在の外国人」。馴れる。会話はできることがわかったので多少の自信を持つ。モノプリでモノプリバックを買う観光客に助け舟を出す自分に自己陶酔する。しかし、その直後に向かう授業で錯覚であったと痛感。うきうきする感じは消えるが、言葉が通じないかもしれない不安がいつもあり、緊張が抜けない。服装に時間をかけていられなくなりラフになり、街にとけこむ。何となくパリに馴染んだ一時滞在の外国人になる。

1—2月:「パリに少し根をはった外国人」。”Salut“の発音が9月に比べ非常にうまくなったため、あいさつだけだとネイティブぶれるようになる。お店の人に話しかけられるようになるし、自らも話すようになる。緊張は完全に抜ける。観光客からパリに根を持つ外国人のフェーズに移ったことを実感。

 20代になってから根付いていない土地に根をはる作業は、自然にできることではなく意識的に行わないとできないとわかりました。周りをよくみて模倣する。フランスでは(パリでは)、文化を理解し慣習に従えば、そしてフランス語を使えば、外国人であってもフランス人と隔たりなく接してくれるようです。


(最近の筆者Sciences Po前にて)

10ヶ月弱暮らし、パリの社会には確かに溶けこめてきました。しかし最近、「フランスの学問の基本は文章で表現すること!話せても書けないと全く無意味」との言葉をとある授業で聞き、満足するにはまだ早すぎると思わずにはいられないのでした。

日仏文化交流会〜料理編〜第2弾!!

こんにちは、パリ13大学交換留学中の本間です。今回の記事は、先日行われた第2回料理会についてです!! (前回の内容はこのブログ記事をご参照くださいね)





さて、この企画、内容がどんなものだったか皆さん覚えていますでしょうか? 記念すべき第1回が行われたのがひと月前ということもありますし、簡単に企画内容やコンセプトについて振り返ってみます。



企画の内容は、こちらの通り。日本人、フランス人をはじめとする様々な国の学生に自分の国の料理を持ってきてもらい、実際に料理を楽しみながらお互いの国の料理、食文化について知るというものです。



コンセプトはお手軽にいろいろな国の料理を楽しもう、学ぼうというもので、日本に興味のある学生は日本の料理を楽しめるし、我々日本人留学生だって世界各国の料理を楽しめる、これぞまさに参加者全てが幸せなWin-Winの関係ではありませんか。



とまあそのような考えが根本にあり実行された企画です。ようやく料理会の内容に入ろうと思います。




今回の参加者は、フランス人2人、ベトナム人1人、日本人5人という構成。前回同様食事前に簡単に作ってきた料理について説明してもらいました。



さて注目の今回の料理はといいますと、まず日本代表からいきますか。


今回日本料理の中で一番目立ったのはちらし寿司!! 錦糸卵が輝いていました。


そして輝きつながりで次のメニューを紹介しますと、鳥の照り焼き! その名に恥じぬなんとも上品な照りは忘れられません。見た目だけでなく、その香りは国籍問わず人類全てを笑顔にしてしまうステキなものです。


そしてお次にご紹介いたしますのはふぐ雑炊。まさかこんなところで雑炊に会えるとは。。。いい味出してました。感激。


私は前回同様カレーを持参しましたとさ。



続きましてベトナム代表。出ました揚げ春巻き。お米から作られた皮に、チキンまたはカニと野菜から作られた中身が巻かれまして、ヌクマムという魚醤をつけていただきました。食べる直前に揚げてもらったのでそりゃもうパリパリサクサク、最高です。てかもう食べる前から油のプチプチ音でやられてましたね。




さて、フランス代表ですが、ここでとんでもないことに気がついてしまいました。「あれ、今回フランス料理食べてなくね??」と。


「えっ?」となっているのはこれを読んでいる方だけではありません。うーん、、私自身ちょっと冷静に振り返ってみます。


前述の通りフランス人参加者は2人。1人は今回お部屋を会場として貸してもらった 人で、もう1人は遅れてくるということで料理はごめん!という感じでした。そういえば、ガレットがあるとかなんとか言ってたよなあ。。。ガレットといえばクレープみたいだけどクレープとはちょっと生地が違う、有名なフランス料理の一つです。


記憶が正しければ、とりあえずテーブルが料理で埋まったのでさあ始めよう、と会を始めた結果、あれよあれよと料理がなくなりさあガレットの出番か!?と思いきやまあお腹の具合的にいいんじゃない?みたいになったのでした。無念。


フランス代表は、直前に予定があったのにもかかわらず遅れてきてくれた子が持ってきてくれた赤ワインということでお許しを。




ワインといえばこのワイン、買ってきた本人が5ユーロだったという話をしてくれたのですが、フランスではこれくらいの値段出せばスーパーでまあまあそれなりのワインが購入できるそう。ただ、そのフランス人曰く、2ユーロ以下のものはどうしようもないらしいです。それならもうちょっとお金を出した方が断然良いとのこと。


そんな中、ある日本人が持ってきたロゼが話題に。「ねーねーちなみにそれいくら? 」そしてその答えはというと、、


「え? 2ユーロ。一番安いやつ選んだ(笑)」


おいぃぃぃ!!! 全員で総ツッコミです。錦糸卵をさらりと作ってきた彼ですが、これまた話題となるものを持ってきてくれました。みんな大爆笑。


それからしばらく「なんか値段聞かないほうがよかったよね、、2ユーロだとは知りたくなかったわ」みたいな話をしました。



そんな感じで料理を楽しみ、時折幼少期に色々な国で過ごした子はどんな神様(宗教)を信じるようになるのかといった深い話をし、世界的に有名なフランス人経済学者ピケティの本が厚すぎて読めないといった軽い話をし、ウノ、トランプなんかのゲームもやってかれこれ4,5時間とても濃い時間を過ごしました。


この料理会、今後も定期的に開催するのでまたの報告をお待ち下さい!