2015年1月27日火曜日

第一回パリ地域交流活動のようす

こんにちは、パリ政治学院留学中の齋藤です!

パリ政治学院では長い冬休みが終わり、やっと新学期が始まります。



さて、パリでは1月24日、第一回地域交流活動が行われました!

(ちゃんと全体写真撮るの忘れました。。。不覚)



運営メンバーとしておさらいしておきますと、フランス留学学生会は留学前中後のフランス留学生のネットワークを作ろうと活動しているわけですが、今期から学生会の主な活動内容には従来の「ブログ執筆」のほか、「地域交流活動」が新たに追加されました。



その地域交流活動の記念すべき第一回目が24日の交流会です。

今回のテーマは「ほかの日本人フランス留学生は何を考えているんだろう?」「学生会の地域交流活動に何を求めているんだろう?」ということでした。



パリ第4大学、第7大学、第8大学、第9大学、第10大学、パリ政治学院、ルアーブル政治学院の学生たちが集まって、ほかの大学の人たちがどんな留学生活をしているのか、どんな興味関心を持って過ごしているのか、この学生会に何を求めているのか、思うまま話し合ってもらいました!



また、パリグループで現在進行中の「日仏異文化交流会(料理会)」と「日本人が日本語で深く効率よくフランスを学ぶ勉強会」(タイトル未定)の二つのプロジェクトのお披露目も行われ、ともに「参加してみたい」という声をいただきました^^

特に後者のプロジェクトは(詳細は後日アナウンスしますが)既に開催のめどが立っているので、パリ地域の皆さん今後こうご期待です笑



この第一回地域交流活動についての個人的な感想ですが、

フランスに来てる全然違う畑の日本人に会うのって面白いな」の一言です。

知らなかったパリの街の歴史、映画の魅力、演劇の魅力、詩や文学の世界、スタージュについてまで知ることができて、とっても生産性の高い会になりました。自分よりはるかに壮絶な苦労話を抱えてる方もいて、なんか、がんばろうって思えました笑

自分も後期からフランス語での授業の受講に挑戦するのですが(死にそうです…笑)、そんな自分にとってパリ政治学院(英語で受講できる授業多数)以外の学生さんの話を聞けたのはとても参考になりました。

パリ政治学院の輪にとどまっていたらおそらくこんな経験はできなかったでしょう。





この前の平尾さんの投稿(読んでない方は面白いのでぜひ見てください^^)にも重なりますね。



自分も個人的にはできるだけ日本人ではなくフランス人やほかの国の留学生と関わりたいなと思っています!

それは何でだろうと考えると、日本人とばかり交流すると「フランス語/英語を使わなくなってしまう」「異文化・異なった価値観に触れられない」というのが理由としてあると思います。



でも、留学の目的って、語学力向上だけではないと自分は思っています。



そもそも一年か二年の留学でそのあとどんな場面でも困らないような語学力が身につくのかと言われるとそれも疑問です(もちろんその後その言語を伸ばしていく土台となる基礎的な力はつくかもしれません)。

自分としても悔しくはありますが、「日本人の留学生が一年かそこらで身に付けた語学力では全然実践では通用しない」と仰る社会人の方がある程度いるのも事実です。

実際たとえば留学で身に付くアカデミックな語学力と実際働く場面での語学力はまた少し違うでしょう。



そして語学以外にも留学の目的ってあると思います。

就職活動で日本人留学生に求められる能力にはよく「バイタリティー」とか「異文化の中でのコミュニケーション能力」というものがあります。

異文化理解というところでほんの少しこれとつながってくるかもしれませんが、留学のもう一つの大きな目的には「世界を広げる」というのもあると自分は思うんです。



もちろん、世界を広げたいのなら日本人以外の色んな国の人と関わるべきだという意見はあるでしょう。自分も大いに賛成です。



ただ、母国語でのコミュニケーションの生産性や効率といったらそれはもうすさまじいものがあります。特にいわゆる「純日本人」の方ならなおさらです。

意地になって日本人との交流を全く断つのではなくて、ほかの国の人と交流する時間の10分の1でも20分の1でも、違う畑の日本人の学生との交流に割いてみる。日本語でのコミュニケーションに割いてみる。

そうすると、早口で語彙も難しくて深いところまで届かない外国語でのコミュニケーションよりも、何倍も効果がある。

そうして日本語でちゃんと理解すれば、次に外国語でその話をしたときは最初から外国語で学ぶよりもしっかり理解できると思うんです。

外国人とのコミュニケーションに10全部を使うよりも、外国人に8,9、日本人に1,2使った方が世界の広がりも理解の深まりも全然違うのではないだろうかというのが齋藤の持論です笑



まして自分がたくさんの時間を割ける専門分野ならともかく、ほかにも世界を広げようと思ったら全部外国語でやっていたら大変です。効率が悪いように思えます。

そしてせっかく留学に来て世界を広げないのはもったいないです。



(「そんなのあらかじめ日本でやれよ~」という声が聞こえてきそうですが笑、日本では日本全国・各大学ごとに散っている留学生が簡単に一堂に会してお話しできるのは留学中だけですし、フランスで働いている日本人の社会人の方には日本では滅多にお目にかかれません。またフランスで得られた学びを日本人同士で共有してフランスにいるうちに深いフィードバックが得られて、そしてそれをその後の留学に活かせるというのは留学中ならではですよね)





そういう思いも一つの原点になっている「フランスについての勉強会プロジェクト」(タイトル未定)がパリグループではいま始動しています。

今のところ集まっているのはまだ学生の講師さんですが、ゆくゆくは社会人の方も巻き込みたいと思っていますし、それに向けて動いています!

(ほかの留学生のみなさんも素敵な社会人の方を知っていたらぜひ紹介してください^^)



…最終的に自分の企画の宣伝になってしまいましたが笑、

とりあえず世界もネットワークも広がってとっても良い交流会でした!



では、今日はこの辺で!

交流会に来てくださったみなさん、本当にありがとうございました!

また企画等でお会いしましょう!



A bientôt !!J

2015年1月25日日曜日

ハイキング日和

みなさんこんにちは。二期学生会代表のたむらです。

今回は、私の留学先グルノーブルで共に学んでいる日本人留学生と、フランス人のお友達との、休日ハイキングの様子をお伝えします^_^

最近の天気は晴れたり雨だったりと、不安定だったのですが、先週末は久しぶりに1日快晴で、素敵なハイキング日和となりました。グルノーブルは今ものすごく壮大な雪山に囲まれており、本格的な登山は難しいですが、気軽に歩けるハイキングコースは、この時期でも楽しめます。今回は、グルノーブルの唯一の観光スポットであるバスティーユ要塞を歩いて登りました。(ケーブルカーで頂上まで行くことも可能ですよ!)

まずはハイキングコースの入り口にて待ち合わせ。幾つかコースがあるのですが、今回は傾斜がゆるくて少し時間のかかる方のコースを40〜50分ぐらいかけて歩きました。
この入り口の手前にはイゼール川が流れており、雪山をバックにとても素敵な景色を眺めることができますよ!

ブログ①

登っている道中で気付いたことは、フランス人のおじいちゃんおばあちゃんがものすごく元気いっぱいだということ。
日本人に比べて、フランス人をはじめとする西洋人は、長期休暇で十分に身体を休め、娯楽も欠かさず、さらに日頃は残業に追われることもなく、本音と建前を分けない考え方をしている。そのため蓄積疲労も少なく、体力温存に繋がるのではないか、という話を耳にしたことがあります。わたしも精神的に、身体的に、もっと体力をつけていきたいものです(笑)

一緒に行ったフランス人の子がいちばん若かったせいか、いちばん元気に登っていましたね(笑)休憩しすぎたらモチベーション下がるからあかんで!早よ行くで!って感じで日本人のおばちゃんたち(わたしたちのことですが)をリードしてくれていました^_^


 そんなこんなで頂上に到着。

ブログ②

そこからの眺めは最高でした!もう少し暖かい季節になったら、お昼ご飯の時間めがけて出かけて、リュックに飲み物とサンドイッチとおやつを詰め込んでいきたいものです。今は寒すぎてピクニックどころではなさそうです(笑)

ブログ③

 

田村優侑/TAMURA YU
グルノーブル第3大学

 

2015年1月23日金曜日

パリの中の日本人(パリ政治学院留学・平尾崇)

「日本人でかたまる。」

よく聞く留学の失敗談です。



母国語が通じる日本人同士でいつも集まって、現地の人たち、他の国からの学生とのコミュニケーションを避ける。結果、語学も上達しないし、現地の生活に溶け込めない。などなど、留学先での日本人との距離の取り方って、みんな悩む問題だと思います。




パリに住む邦人の数は15,000人にも上るといわれます。そのため、日本人向けのサービスが本当に充実しています。驚くほど!日本の食品が欲しければ、日系のスーパーに行けば大抵のものは揃うし、日本語の本が読みたければ、ジュンク堂やブックオフに行けば手に入れられます。オペラ地区に行けばラーメンでもうどんでも、お寿司でも、日本食レストランは数えきれないほど。帰国の時は、クロネコヤマトで荷物を送っちゃうことさえできます。




きっと、パリではフランス語ができなくとも、日本語さえ操れれば生活することができるのではないかと思うほどです。



これを嫌い、日本人とはなるべく距離を置こうとする日本人留学生も多いと思います。僕も当初はなるべく日本人とは話さないようにしようと考えていましたし、こうしたことが良かったと言っている先輩もいます。



でも、これを理由に日本人との交流を完全にシャットアウトしてしまうのは、もったいないのではないでしょうか。(いま僕が日本人ばかりと行動しているわけではないし、日本人でかたまることを推奨するということではないです。)



まず、上でも書きましたが、出会うことができる日本人の絶対数がパリは多いです。これに「パリらしさ」が加わります。他の国では出会わないような人、日本でもなかなか出会うことができないような人とパリでは出会うことができます。



クラシックバレエの先生を目指している人、作曲の勉強をしている人、鑑定士を目指している人、演劇の研究をしている人、フランスで結婚して住みついた人、第二の人生を探しにパリにやってきた人、国際機関で働く人、そして様々な企業の駐在の方々…



日本では絶対出会わなかっただろうなと思う方々と幸運なことに出会うことができ、交流を続けられています。こうした方々の話は本当に刺激的です。自分が住む世界とは全く違う世界に住む人の話を聞く機会はなかなかありません。社会人の方との交流は自分のキャリアを考える上で大きな参考になります。



夢を持ち、目的を持ち、そして野望を持った人たちがパリには集まってきています。みんな、自分の人生をかけて暮らしています。そうした日本人との出会いもパリ留学のひとつの醍醐味ではないでしょうか。


2015年1月11日日曜日

グルノーブル グルメ情報 (^^)

 

みなさんこんにちは。

二期学生会代表のたむらです。

今回はわたしの留学先であるグルノーブルのグルメ情報をご紹介します(^^)

 

 

 

 

 

 

◎グラタン・ドーフィノワ(gratin dauphinois

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ジャガイモを敷き詰め、オーブンでチーズと一緒にこんがり焼いた、にんにくと胡椒の香りが広がるシンプルな郷土料理です。が、これが本当に美味しい!

 

 

この料理の楽しみ方はいろいろです(^^)

 

大きなスーパーのお総菜コーナーには必ずあるし、缶詰などでも売っているので、とても身近な料理だと言えるでしょう。ジャガイモ好きな人にとっては、きっとお気に入りの料理になるはず(^^)

 

また、自分で簡単に作れる、という点も楽しみ方の一つです。詳しい作り方は、インターネットで検索すればすぐに出てくるのでぜひ試してみてください。

ちなみにCook Pad にもレシピ載ってますよ!(http://cookpad.com/recipe/2398279

 

他の楽しみ方は、街中のレストランで食べ比べをしてみる、ということ。

まだレストランをたくさん開拓できているわけではありませんが、いくつかのレストランで食べてみたところ、それぞれにオリジナルの味があるということが分かりました(^^)

郷土料理であるからこそ、レストランによって材料やレシピが少しずつ違うのでしょう。

 

自分好みの味を探しながら、フランスで行きつけのレストランを見つける。

こんなお洒落なことができるのも、フランス留学の魅力のひとつではないでしょうか?

 

 

ちなみにグラタンについて少し豆知識を。

「グラタン」という料理は、フランスのドーフィネ地方が発祥の地といわれる、その郷土料理から発達した料理のことをいいます。オーブンで表面に焦げ目をつける調理法、またその料理のことを意味します。

 

ドーフィネ地方とはフランス南東部のかつての州で、現在のイゼール県、ドローム県、オート=アルプ県を含む地方のことを指し、その歴史的な州都が、わたしが今生活しているグルノーブルという街です。フランスの中でもスイスやイタリアに近い、自然豊かな地域です。

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↑ドーフィネ地方の旗

今でもグルノーブルの街中でこのマークはよく見かけます。

観光案内所に行けば、ステッカーなども売っていたと思います(^^)

 

 

 

 

 

 

 

グルノーブルにはまだまだ美味しいものがいっぱい!

次回のグルメ情報紹介もお楽しみに(^^)

 

 

 

田村優侑/TAMURA Yu

グルノーブル第三大学

2015年1月5日月曜日

齋藤的フランス/パリ留学の魅力

Bonjour!!

フランス留学学生会の副代表をやらせてもらっております、パリ政治学院留学中の齋藤勇希と言います!

今回は初投稿ということで、簡単に自分なりのフランス/パリ留学の魅力をまとめてみたいと思います^^

何と言ってもまずはそのコンテンツの豊富さでしょうね!

パリでは年中色んなイベントやってますし(友達に誘われてsalon du chocolat行きましたし、ワイン展も行きました!)各種お祭りやってますし、美術館、音楽、オペラ、シネマ、スウィーツ、ガストロノミー(美食文化)、思想、文学などなどコンテンツ盛りだくさんです。

 

ぼくは正直ワインなんてこっちに来るまではほぼ全く飲まなかったんですが、大学でワインについての授業を取り友人の開いてくれたワイン会に参加して以降、ワインの奥の深さに目覚め、レストランで色々試したり、食べ物とワインの組み合わせを気にしながら楽しむようになりました。

image (3)

ワインってホントにそれぞれ違うし、合う食べ物と組み合わせると本当においしいんです!笑

食べ物とワインがお互いの良さを更に引き出し合うというか。

(詳しい人にしたら何をわかったような口をって言われるかもしれないですが笑、ぼくの実感です)

 

こんな風にいろんなコンテンツが転がっていて、生活したり授業を取ったりすると新しい世界に対する目が開かれる。そしてその興味を満たし知識を実際に試してみる機会に溢れているのがフランス/パリだと思います!(フランスのレストランのワインの充実具合、ワインの安さといったらすごいです)

そもそもパリ「政治学院」の大学の授業カタログにばっちりワインやら映画やらその他文化的なコースが入っていて、それがしっかり修了書の必要単位に換算されるというのが流石フランスですね。

もちろん元々これらの分野に詳しい人にとってはもっともっと楽しいに違いありません!

 

「世界が広がる」ということに関連していえば、アメリカとは違った視点を得られるというのもフランス留学の魅力ではないでしょうか。

日本は戦後アメリカの影響をものすごく受けていると思うのですが、フランスはそのアメリカと時には宥和しながら、影響を受けながら、それでも少し距離を置いて独自の路線を取り、独自の文化を守ろうとしてきた経緯があります。

例えば経済学と言えばなんとなくアングロサクソンが強いイメージがありますし、世界的にみるとアメリカの新自由主義が大きな影響力を持っている気がしますが、フランスにはそのアメリカで著書『21世紀の資本論』が大ベストセラーとなったトマ・ピケティ(Thomas Piketty)がいます。

また、これはフランスだけではないですが、こっちは日本よりもはるかに男女平等が進んでいますし、ほかにも当たり前だと思っていたことがどんどん相対化されていく経験に恵まれています。

 

みんなが影響を色濃く受けているアメリカ的なものの考え方に加えてフランス的な視点が得られることで、世界を複眼的により深く見られるようになるのではないかと思います^^

 

ちょっと真面目な方向に行ってしまいましたが笑、

ほかにぼくが好きなのはのんびりした空気ですね。

たしかに日曜日にお店があんまり開いていないのは不便と言えば不便ですけど、慣れの問題ですし、それよりもみんなしっかり休みを取って日曜日にはぶらりと家族で公園に出かけたりしているフランス人のライフスタイル、あの穏やかな空気、良いですね。

休日にパリ政治学院近くのリュクサンブール公園に出かけて噴水の前に座ってそこに集う家族たち(お父さんもいます!)恋人たちの楽しそうな顔を見て、とても幸せな気持ちになりました笑

image (4)

過労死なんて言葉が平気で存在している日本社会とはえらい違いです。

これも、過労の目立つアメリカや日本を相対化する材料になりますよね。

 

と、まとまりなく気の向くまま書いてしまいましたが、

この記事が少しでも誰かの参考になったら幸いです^^

では、今回はこの辺で!!