2014年3月8日土曜日

Cours à SCPO BDX

こんにちは!稲田です。

自己紹介したっきり音沙汰なしでしたが、元気です!!とても。みなさんいかがお過ごしでしょうか?

フランス留学中のみんなは揃ってバカンスだった2月末(おそらく)、旅行に出かけた方も多いのではないでしょうか。

日本の大学も長期休暇なので、イタリアはどこも日本人が多かったです。

あ、バカンスの間はイタリアにいました。気軽にシェンゲン協定加盟国内をスイスイ旅行できるのは、フランス留学の大きな魅力のひとつかも、なんて笑

[caption id="attachment_135" align="aligncenter" width="300"]上から見たボルドーの街並み 上から見たボルドーの街並み[/caption]

フランスの大学はバカンスの時期がかぶってることが多いので、バカンスにはみんなこぞって旅行します。

つまり、、チケットが高くなる!!んですねぇ。とくにSNCFのチケットは露骨に値上げするので、バカンスの旅行計画は早めの計画と早めのチケット購入が肝心です。

ボルドー⇄パリ はTGVで3時間程なのですが、carte jeuneを使えば25ユーロくらいなります。(安っ!)しかしこれをバカンス期に買おうものなら平気で75ユーロとかします。3倍...

今週はバカンス明けということでフランス語に見事に支障をきたしまして、リハビリしつつ授業を受けています......

 

さて本題。今回は、ボルドー政治学院の授業についてご紹介しようと思います。

(需要はあるのか!?w)

留学生には、CEPというゼミのようなコースも用意されています(試験をパスすると履修出来る)。僕は1er semestreだけこれをやっていました。エクスポゼと議論中心の20人ほどのクラスです。ディセルタシオンもあります。

今回はCEPではなく、講義形式の授業について書いていきますね!

留学生にも開講されているフランス語での講義形式の授業は1セメスターに40個ほどです。この他に英語開講の授業や、オープン科目(学年が関係なく時間数も少なめでゲスト講師などによるもの)などもあります。留学生は1~4年の授業から選択出来ます。(4年生はマスター1なので授業内容はかなり高度で専門的になります)ちなみに5年生(マスター2)の授業は留学生は履修出来ません。

下記は僕が先学期に試験登録をした授業です。

 

Cadres juridiques de la vie politique (1ère)

憲法と権力、国家について。連邦国家、合(違)憲性などを扱いました

Histoire des Relations Internationales (3ème)

1815年から現代までの国際関係を列強を中心に

Les Institutions européennes (3ème)

EUの諸機関とその役割、構成、EU史など

Droit Institutionnel de l'Union européenne (4ème)

EU機構法を詳しくみていきます

Gouvernance territoriale comparée (4ème)

フランス国内の共同体について、その他方法論なども

Les Institutions politiques françaises (pour les étudiants étrangers)

現代フランスの政治体制、憲法などなど

 

なにを思ったか、マスター1の授業を2個も入れてしまった前期。難しかったですほんと。やっぱりマスターの授業は概論や導入ではないので、とにかく専門的!って感じです。

ちなみに留学生必修の科目として、 Les Institutions politiques françaisesの履修は義務となっています。

 

「講義ノートを見せてもらって読む」って言ったって、楽ではありません。

なんせ1つの授業につきA4 60ページ!とかありますから。授業によりますが、少なくとも30ページ。

しかも専門用語だらけ!!!日本から幾つか専門書をもってきておいてよかったと思いました。

フランス来る前にもっとちゃんと専門知識とか専門用語勉強しておけば良かった。。。。

と、おそらく誰しもが後悔することでしょう。授業中、耳が閉じることなどしばしば。。

 

ちなみに今期履修している授業はこちら↓

 

Sociologie générale

社会学の導入科目で、おなじみデュルケムなど

Comparative Political Regimes

英語です。分かりやすくて興味深い話が毎週聞けます。

Théorie politique

政治学の理論的なお話。民主主義について掘り下げたりなど。

IR introduction

国際関係論の主要な理論についての授業

Droits et libertés fondamentales en Europe

欧州人権条約がベースのEU関連の授業

Droit international public

国際公法 割と難しく、院生と教授の質問会みたいになっているのを聞いていますw

Droit matériel et politique de l’UE

EUの具体的な法とその適用について。(機構法と対になっているような授業)

はい、こんな感じです。シアンスポボルドーでは主にどのような授業が提供されるのかと言いますと、政治、国際関係、法、経済の分野から、文化、社会学、地理学など様々です。ヨーロッパに関するものが多いのはもちろんですが、アフリカ系の授業もあります。

[caption id="attachment_141" align="aligncenter" width="300"]講義の休憩中の様子 講義の休憩中の様子[/caption]

どのような感じで授業が進められるかといいますと、

 基本的に大講義では教授がしゃべりっぱなしで、学生はノートを必死にとる(フランス人はほぼPCでとっています)

 

こうなりますwwもちろん板書など一切ありませんから、耳と手がすごいことに。。。

授業によっては、パワーポイントが使用されたり、印刷物が配布されたり、固有名詞が黒板にメモされたりもします。

そしてシアンスポの内部サイトに、毎回読んでおくべき資料や記事、動画などが各授業ごとにアップされていきます。(これは先生次第)

出席を取ったりすることはありませんし、日本でありがちなレスポンスシートのようなシステムもありません。

その代わり、学期末にたった1回の試験(方式は様々です)によって評価されますので、保険的なものもありません。

[caption id="attachment_142" align="aligncenter" width="300"]社会学の授業風景 社会学の授業風景[/caption]

「難しい内容をフランス語で90分ぶっ通しで聞き、ノートを取る」というのは想像以上に大変で体力を使うので、授業の合間にはエスプレッソで休憩したり、飴やチョコを持ち歩いたりするのをおすすめします。僕は朝や午後はガムでシャキッとしています。

授業中のガムもフランス人は普通にやっていますが、どうなのでしょう笑

[caption id="attachment_143" align="alignleft" width="225"]川沿いを歩いてみたり 川沿いを歩いてみたり[/caption]

 

[caption id="attachment_144" align="alignleft" width="225"]美術館へ行ってみたり 美術館へ行ってみた[/caption]

 

 

 

 

 

 

 

 

 

授業に疲れた日は家に帰ってすぐ寝るもよし、ワインで酔うのももちろんよし、市街地に出てふらふらするのもいいです。

授業についていくのは決して簡単ではないですが、日々聞き取れるようになっていくのを感じるのは嬉しいですし、まとめたノートを眺めたりすると達成感があります。勉強と息抜きのバランスが大事ですね♪

今回はこの辺で。読んでいただきありがとうございます。

 

次回は気になる評価方式(試験の種類など)について書こうと思いますのでお楽しみに!笑

 

稲田 貴季  Takatoki INADA

 

 

 

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