よく聞く留学の失敗談です。
母国語が通じる日本人同士でいつも集まって、現地の人たち、他の国からの学生とのコミュニケーションを避ける。結果、語学も上達しないし、現地の生活に溶け込めない。などなど、留学先での日本人との距離の取り方って、みんな悩む問題だと思います。
パリに住む邦人の数は15,000人にも上るといわれます。そのため、日本人向けのサービスが本当に充実しています。驚くほど!日本の食品が欲しければ、日系のスーパーに行けば大抵のものは揃うし、日本語の本が読みたければ、ジュンク堂やブックオフに行けば手に入れられます。オペラ地区に行けばラーメンでもうどんでも、お寿司でも、日本食レストランは数えきれないほど。帰国の時は、クロネコヤマトで荷物を送っちゃうことさえできます。
きっと、パリではフランス語ができなくとも、日本語さえ操れれば生活することができるのではないかと思うほどです。
これを嫌い、日本人とはなるべく距離を置こうとする日本人留学生も多いと思います。僕も当初はなるべく日本人とは話さないようにしようと考えていましたし、こうしたことが良かったと言っている先輩もいます。
でも、これを理由に日本人との交流を完全にシャットアウトしてしまうのは、もったいないのではないでしょうか。(いま僕が日本人ばかりと行動しているわけではないし、日本人でかたまることを推奨するということではないです。)
まず、上でも書きましたが、出会うことができる日本人の絶対数がパリは多いです。これに「パリらしさ」が加わります。他の国では出会わないような人、日本でもなかなか出会うことができないような人とパリでは出会うことができます。
クラシックバレエの先生を目指している人、作曲の勉強をしている人、鑑定士を目指している人、演劇の研究をしている人、フランスで結婚して住みついた人、第二の人生を探しにパリにやってきた人、国際機関で働く人、そして様々な企業の駐在の方々…
日本では絶対出会わなかっただろうなと思う方々と幸運なことに出会うことができ、交流を続けられています。こうした方々の話は本当に刺激的です。自分が住む世界とは全く違う世界に住む人の話を聞く機会はなかなかありません。社会人の方との交流は自分のキャリアを考える上で大きな参考になります。
夢を持ち、目的を持ち、そして野望を持った人たちがパリには集まってきています。みんな、自分の人生をかけて暮らしています。そうした日本人との出会いもパリ留学のひとつの醍醐味ではないでしょうか。
0 件のコメント:
コメントを投稿