今回は学校紹介と留学生向け授業紹介をしようと思います(^o^)
[caption id="attachment_121" align="aligncenter" width="225"] シアンスポ校章[/caption]
[caption id="attachment_120" align="aligncenter" width="225"] シアンスポ工事中[/caption]
校舎増築のため絶賛工事中です。授業中に工事の騒音が聞こえることも…2015年度竣工らしいのですが、はたして予定通りに工事が終わるでしょうか。笑
まず学校紹介!
1948年に創設されたシアンスポボルドー(Sciences Po Bordeaux または l’Institut d’Études Politiques)はフランスにある社会科学系のグランゼコールで、フランス全土に9つある政治学院のうちの1つです。
フランスの大学は基本的に高校を卒業しバカロレアの資格を取得すればほぼ無料か少ない学費で入学試験なしに入学できますが、グランゼコールはバカロレアを取得したうえで入学試験に合格し、さらに高額な授業料を毎年払わなければなりません。
この入学試験は非常に難しく、バカロレア取得後ストレートで合格する人は極めて稀で、多くの入学希望者はバカロレア取得後に予備校(prépa)に1~2年通い準備をしてから再度受験し入学します。
また地元出身の人はそれほど多いわけではなく、他の都市や地方出身の学生も多く在籍しています。学生はみんな非常に勉強熱心で大講義でも分からないことをすぐ質問しますし、図書館や校内の机はいつも人でいっぱいです。
また学術研究活動も非常に盛んで、社会科学系のハイレベルな授業が多く開講されています。またシアンスポ学内でも学術シンポジウムやボルドー市が関わる会合がよく開催されています。
次は留学生向けの授業紹介!
シアンスポボルドーの留学生用の授業としては大まかに3パターンの履修の仕方があります。
①CEP(Certificat d’Étude Politique)コース
②フランス語トラック
③英語トラック
1つずつ説明します(^o^)
①CEP(Certificat d’Étude Politique)コース
CEPコースの学生は20人くらいのクラスに所属し、週3コマゼミ形式でフランスや出身国の政治・歴史・文化・言語・時事問題などについて定期的にプレゼン(exposé)をし、それをもとに討論(débat)をします。このコースを修了すると年度末に「政治学コース」の修了証をもらえます!
私は修了証欲しさにCEPコースを受講していますが、他の国の留学生はみんなフランス語が達者でまとまった意見をすぐに発言しますし、なおかつ正規学生向けの授業は進度が速くついていくのが大変です…このCEPコースはおそらく3パターンの中で最もハードだと思います。
CEPコースの長所は、
・様々な国の事情を知ることができること
・定期的にプレゼンをする機会があること
・留学生のみの少人数授業なので大講義よりも発言するハードルが低いこと
短所は、
・フランス語のレベル分けがされていないこと(ピンはネイティブなみに流暢な人もいれば、キリは基本的な主語や活用が怪しい人まで…)
・フランス語「の」授業、語学の授業というよりはフランス語「で」話すための授業の意味合いが強いこと
一長一短ですね!
CEPコースに登録するためには以下の条件を満たす必要があります。
・1年留学であること(半期留学でないこと)
・学期開始前にシアンスポボルドーから送られる登録書類の「フランス語トラック希望」「CEPコース希望」欄を選ぶこと
・学期開始後のCEP選抜試験を受験し合格すること(確か政治に関する文章を読んで自分の意見や文章の要約を書く形式だったと思います。試験と言っても数人しか落ちません!)
これに加えて政治学コースの修了証を獲得するためには以下の条件を満たさなければなりません
・CEPの授業に出席、発言や課題を含む授業参加をし単位を取得すること(通年で、1コマ8単位×3コマ=24単位)
・シアンスポ正規学生用で、1年生・3年生・4年生の講義(cours magistraux)から任意の授業(フランス語・英語)を受講・試験を通過し通年で36単位を取得すること(目安として、半期週1コマの授業は4単位、半期週2コマの授業と通年週1コマの授業は8単位)
ちなみに正規学生用の授業は、政治・経済・地域研究・国際関係論・文化・歴史・行政・社会学・法学など様々な分野があります!
②フランス語トラック
こちらはフランス語トラック希望でCEPコース受講を希望しなかった・あるいはCEP選抜試験に落ちた人が所属します。CEPコースのように受講条件はなく、単位取得を気にせず自由に正規生用の科目から授業(フランス語・英語)を履修できます。
シアンスポでの授業履修を減らして(あるいはほぼ授業登録せず)、近くにあるボルドー第3大学付属の語学学校DEFLEや中心街にある語学学校に別料金を払って通う人や、近くのボルドー第3大学やボルドー第4大学の大講義に潜り込む人もいます。
③英語トラック
こちらは前述の登録書類記入時に「英語トラック」を希望した人が所属します。学期開始時の説明会や掲示はすべて英語で行われ、正規生用の英語の講義を履修できます。
学内では留学生同士でも基本的にフランス語で会話するのですが(義務ではありません。もちろん英語、あるいはスペイン語やドイツ語で会話している人もいます)、基本的に英語トラックの人は普段の会話も英語でしています(レベルの高い人は英語トラックでもフランス語で日常会話をするらしいです)。
上記②③に所属する留学生は半期のみの留学でも所属することができ、またシアンスポ内でCEPとは別枠のレベル分けされたフランス語の語学の週1コマ授業に参加することができます。
以上①②③がシアンスポボルドーの留学生向けの授業です!
シアンスポボルドーに留学予定の方は参考にしてください(^o^)
[caption id="attachment_119" align="aligncenter" width="270"] シアンスポのパーカー[/caption]
シアンスポボルドーの運動部総括団体が製作したパーカーを買いました!中央のロゴはボルドー市の簡易紋章です。世界遺産登録名「月の港ボルドー」にちなんで三日月を組み合わせたロゴです。
(シアンスポの目の前のトラム路線と、ネズミの落書き)
次回は寮や住宅事情について書こうと思います。
では(^o^)
李すばい Sibei LI
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