2014年1月16日木曜日

自己紹介&ボルドー街紹介

みなさんこんにちは、はじめまして!
東京外国語大学外国語学部フランス語専攻3年の、李すばい(り すばい)と申します。
昨年度9月より、ボルドー政治学院、通称Sciences Po Bordeaux(シアンスポ ボルドー)に派遣留学をしています。
初めての投稿ですので、今回は留学先であるボルドーの街紹介を少しだけしてみます!

ボルドーはパリからTGV3時間ほど南西へ下った場所、大西洋近くにあるフランス有数の大都市です。
多くの方が「ボルドー」と聞いた時、真っ先にワインを思い浮かべることでしょう。
実際ボルドーは赤・白ともにワインが大変有名で郊外に数多くの広大なぶどう畑を有し、街のそこかしこにワイン専門店があり、市の観光局では日帰りのシャトー巡り&ワインの製造工程見学&試飲ツアーを頻繁に開催しており、誰でも気軽に参加できます。

私も昨年、ボルドー近郊のサンテミリオン(Saint-Emilion)という赤ワインの名産地にツアーを利用して行ってきました(^o^)
サンテミリオンの街並み
ぶどう畑
ワイナリー
赤ワインを試飲
スーパーマーケットでは廉価で品ぞろえが豊富かつ美味しいワインを簡単に入手することができるうえ、何と大学にも学生向けのワイン講座サークルが存在するのです!
実は私は留学前までワインが大嫌いだったのですが、ボルドーに来たら飲めるようになりました!今ではワイン大好きです。これぞボルドーマジックですね。
とにかく、ワインはボルドー市民には身近で欠かせない存在なのです。

ワインの陰に隠れてしまいがちですが、私がお伝えしたいのは街並みの美しさです。
実はガロンヌ川沿いのボルドーの中心街は世界遺産に登録されており、市も景観保護にかなり力を入れています。
例えばボルドー市内と近郊にはトラムが3路線走っていますが、ボルドー中心街ではトラムに配電するための電柱と電線が姿を消し、レールから直接電力供給が為されています。

ボルドー市内で1番有名なサンタンドレ教会(la catédrale Saint-André)と、その脇を通るトラムB線。ご覧の通り電柱と電線がありません。 


極めつけはトラムC線のPlace de la Bource駅。この駅の目の前には「水の鏡」(Le miroir d’eau)と呼ばれる観光名所があるのですが、景観保護のため駅名が書いていないのです!
地面より少しだけ盛り上がったホーム(と思しき場所)があるだけ。ホームといっても何も表示がないのでトラムが来るまでそこがホームだと分かりません…

車道と噴水の間にトラムの駅があります!駅だと全然分かりません!
ボルドー市、がんばりすぎです。笑

市が景観保護に力を入れているだけあって、この「水の鏡」、本当に感動的なんです…
広場に薄く水を張って、そこに景色を反射させるのです。考えた人は天才です。


「水の鏡」では市民が思い思いに水遊びをしたり、定期的に広場から吹き上げるミストに隠れて遊んだり、すぐ横のガロンヌ川沿いをランニングしたり、老若男女問わず川辺で談笑などをしており、美しい憩いの場となっています。
「水の鏡」以外にも、パリのオペラ座のモデルになったとも言われる大劇場(le grand théâtre)や、プラタナス並木の下をトラムが走り抜けるカンコンス広場(l’esplanade des Quinconces)、ボルドー最古の教会であるサンタンドレ教会や旧市街の裏道など、風光明媚な場所が多々あります!

サンタンドレ教会(la catédrale Saint-André)
カンコンス広場 
大劇場
またボルドーはフランス屈指の学生街でもあり、人文科学系・政治経済系・理系から美術・音楽系までありとあらゆる高等教育機関が揃っています。そのためか学生に対するサービスはかなり良く、多くのレクリエーションが存在し、勉学に適している暮らしやすい街であるともいえます。まさに「よく学び、よく遊ぶ」です。
首都・パリに比べるとやはり規模は小さい街ですが、街の人々はみな気さくで優しく、地方であるため物価は安く、空気が綺麗で空間を贅沢に使ったスペースが多く、短期間の観光よりは長期間住むことで良さを実感できる街だなあ、と思います。

フランスにお越しの際はぜひボルドーへお立ち寄りください!
次回は私の通う学校、ボルドー政治学院についての記事を書く予定です。


李 すばい / Sibei LI

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