こんにちは、パリ政治学院留学中の齋藤勇希です! 開催からは少し時間が経ってしまいましたが、4月4日に行われた第二回「フランスを学ぶ」勉強会について書きたいと思います。
今回のテーマは「フランス映画」!
せっかくフランスにいていろんな興味を持った学生が身近にいるのだから、フランスのいろんな側面について日本語で効率よく深く学ぶことで世界を広げようという思いから始まった「フランスを学ぶ」の記念すべき第二回ですが、今回は映画発祥の国フランスの映画についてみんなで学びました。
講師は同志社大学からパリ政治学院に留学中でパリ政治学院ではドキュメンタリー映画を学んでいる川島翔一朗くん。
自らもパリを舞台にした映画を撮影したり、現在は五つの映画製作プロジェクトに関わっていたり、とにかく映画をたくさん観ては行動している映画通です。 分野を問わずあらゆる映画に詳しい川島監督だからこそ、単純なフランス映画礼賛に終わらず広い視点で解説してくれました!
ハリウッド映画とは一線を画した芸術性の高い映画を生産しているイメージのあるフランス映画界。 そのフランス映画の産業構造、簡単なフランス映画の変遷を追った後、実際にフランス映画を皆で鑑賞してみました。
川島監督自身の簡単な活動に始まり、フランス映画は何故日本映画と比べて安く上映されているのか、映画が専門のグランゼコールについて(La Femis)、どうしてフランスは芸術性の高い映画を生産しているのか(CNCとの関係)、パリで映画を観る際のおすすめスポット(シネマティックフランセーズなど)、ヌーヴェル・バーグとは何か、など、今後フランス映画を楽しむにあたって有意義な情報をたくさん共有してくれました。 とても勉強になりましたね。
皆で観たのはLeos Carax監督のMauvais Sang(汚れた血)という80年代の映画。 なかなかハリウッド映画に慣れた頭からするとどう観ていいのかよくわからないというのが正直な感想ですが、色遣いやカメラのアングルなど、素人ではなかなか気が付かない観点を川島監督が解説しながら、ワインや(タイミング的に)イースターのチョコレートを嗜みながら楽しみました。
個人的には、 よくわからないながらも、新鮮味があってとてもいい刺激になりました。 また、川島監督も言ってましたが、ハリウッド映画のように展開がせかせかしていないのは個人的にも感じたので、ゆっくりとしたい時に良いかもしれません笑
最後に顔に血を付けたヒロインが駆けていくシーンは不思議な爽快感があって好きですね(浅い感想ですみません笑)
字幕があればもう少し深い鑑賞ができたかもしれません。そこは反省点ですね。
講義で特に川島監督が強調したわけではありませんが、個人的にすごく面白いなと感じたのはハリウッド映画もフランス映画も、更には(特に昔は黒澤明とか)日本映画も、お互いに対立しているわけではなくて、お互いに刺激を受けながら映画を作っていっているということですね。 そういえば「アデル、ブルーは熱い色」をスティーヴン・スピルバーグが絶賛してたのを思い出しました。
ちなみにフランス映画はフランスの若者受けがあんまりよくない印象が個人的にはありますね笑 この前フランス人の友達に聞いたら気分落ち込むし全然好きじゃないわ、c’est nulだわとか言ってました笑 「アデル」は例外的に素晴らしい映画だったと言っていました 。
文化的な多様性って大事だと思ってるんで、寂しいもんです。 だからこそ、採算だけでなく芸術性を重視して省庁ぐるみで芸術性の高い映画を振興させているフランス映画界にはこれからも頑張ってほしいですね。
今回の参加者も、(いつもながら笑)パリ政治学院の留学生がやや目立ったものの、色々な大学から参加者が集まって色々交流できたみたいだし、良かったですね!齋藤の友人で留学先のスウェーデンからたまたまパリを訪問していた人も飛び入り参加しました笑
如何せん主催者としても忙しくてあまり精力的に勉強会の企画ができていない部分はありますが、時間と余力があったらまたやりたいですし、この勉強会コンセプトから派生した5月10日の社会人と学生の交流会も現在着々と話が進んでいます。
自分も含め留学が終わりに近づいて来た留学生も多いかと思いますが、前年度に比べて学生会として色々な活動が出来て良かったのではないかというのが副代表としての感想です。
そろそろ来期の学生会への活動の引継ぎも考えていかねばならない時期ですが、 来期もこういったフランス関係者のネットワークを広げ深める活動がずっと続いて行ってくれればと思います。
留学前・留学中・留学後の学生がこの後もずっと繋がっていけばいいなというのが副代表齋藤の願いです。 留学前の学生と留学後の学生の交流会、留学経験者の同窓会もこの学生会のネットワークを使ってぜひやりましょう!
それでは、フランス滞在残り僅かな人もいるかもしれませんが、日本では散り散りになってしまう学生がせっかくフランスという一つの場所に集まっているので、皆さんこの学生会のネットワークを使いいろんな人に会って世界を広げましょう^^
個人的には外国人だけでなく、日本からの留学生との交流から数々の学びや貴重な出会いに繋がりました。
では、最後は映画鑑賞会の話ではなくなってしまいましたが笑、今日はこの辺で!
齋藤が企画する恐らく最後の地域交流活動となる社会人×学生の交流会、参加予定の方は是非楽しみにしていてください!
それではまた^^
A bientôt!!
フランス留学学生会の方へ
返信削除はじめまして。クリーク・アンド・リバー社シェフ事業部の日下と申します。
当社は東京にある、クリエイティブ関連の会社です。
http://www.cri.co.jp/
今回新規事業を立ち上げることとなり、フランス国内でのリサーチ等を
お手伝いいただける学生の方を探していたところ、HPでこちらのブログを
拝見し、お問い合わせのご連絡をさせていただきました。
(記事へのコメントではなくてごめんなさい)
もしよろしければ一度詳細をお話させていただきたいのですが、
どなたか代表の方などいらっしゃればご連絡をいただくことは
可能でしょうか?
下記までご連絡いただければ幸いです。
クリーク・アンド・リバー社 シェフ事業部
日下 尚子
naoko.kusaka@hq.cri.co.jp
ご検討のほど、何卒よろしくお願いいたします。