稲葉です。
今、フランスの学生はバカンス中!!
先日、友達の実家にお邪魔し、南仏でバカンスを満喫してきました!
本当に最高でした!!!
[caption id="attachment_220" align="aligncenter" width="300"] バンドルのビーチ 水がとにかく綺麗!! 多くの人で賑わっていました。[/caption]
私も、海で泳いできました!!
この時期南仏は、日没が夜10時くらいで、よく歩き回っていたので、
とても日焼けし、真っ黒になってしまいました!
[caption id="attachment_219" align="aligncenter" width="300"] ラ・シオタの港[/caption]
とっても綺麗でした!
海岸沿いにあるお店のテラスで、和気藹藹と過ごしている
フランス人の雰囲気が大好きでした!
さて、本題。
リヨン第三大学の授業を取り上げるのを忘れていたので、
今回は授業について言及していきます!
まず、学事日程。
8月下旬〜9月上旬 オリエンテーション(任意)
9月中旬〜12月上旬 前期授業
12月中旬〜1月中旬 前期テスト
1月下旬〜4月中旬 後期授業
4月下旬〜5月下旬 後期テスト
こんな感じ。
前期は、秋のバカンス(Toussaint)とクリスマス休暇、
後期は、1週間程のバカンスが2回ほどありました。
テストの日程にもよりますが、前期のテストが終わってから、ほとんど休みなく後期の授業が始まりました。
授業開始の日にちやバカンスの有無は、学部によって若干異なるので、ちゃんと確認してくださいね!
リヨン第三大学には、6つの学部があり、
私はDEUFのIAE(経済・経営学部)に所属していました。授業は基本的に全てフランス語で行われます。(英語で行われるのもいくつかありますが)
SELFの英語だけのプログラムに所属している留学生もいました。
◆ オリエンテーション
前期の授業が始まる前の2週間、留学生向けにオリエンテーションが実施されます。参加は任意ですが、フランス語の授業に慣れたり、留学生と交流したりする良い機会ですので、参加することをお勧めします。
オリエンテーションは、4つのコースがあり、私は、経済・経営のコースを選択しました。フランス語とフランス文化の他、マーケティングや簿記などの講義がありました。このコースには、アジア系の学生が私以外に一人しかいなく、エラスムスの学生が多かったためか、語学が堪能な人が多く、最初は圧倒されました。ドイツからの留学生が多かったです。
一方で、あるコースでは、半分以上が日本人というコースもありました。
リヨン第三大学は、留学生の受け入れ人数が多いため、日本人もそれなりにいますが、他の国の留学生や現地学生とも深く交流することが出来ます。その人次第です!
オリエンテーションでは、授業の他にも、留学生向けパーティーやリヨンの観光地巡り、芸術鑑賞がプログラムに盛り込まれていて、留学生活の第一歩としてとても有意義でした。
◆ 正規授業
留学生は、自分が所属する学部に関係なく、どの授業も履修することができます。
リヨン第三大学には、シラバスというものが存在しません!
講義名やコマ数などのちょっとした情報は、大学のサイト上で見ることが出来ます。学期が始まる直前から、時間割も見れるようになります。学部によっては、授業に関する冊子をもらえますが、書いてある内容は全てネットと同じです。
履修登録までの期間は、わりと長く一ヶ月くらいありました。最初は、とりあえず興味ある授業に数多く出てみることをお勧めします。教授の口頭説明のみの授業も少なくないので、一回目の授業に参加してみて、様子を見ると良いです。
リヨン第三大学の授業形態は二つ、
CM(講義)とTD(少人数のゼミ形式の授業)です。
TDでは、出席はもちろん、積極的な参加が求められます。問題を解くほか、意見交換やプレゼンをすることが多いです。
TDは、直接学事に行って履修登録する必要があります。人数制限がある場合もあるのでお早めに。
登録後でも、国際課で簡単に履修取り消しを行ってくれます。履修に迷った場合は、とりあえず登録してみるのも良いかもしれません。
◆ 授業紹介
・français
留学生必修のフランス語の授業です。学期が始まる前に、クラス分けテストが実施されます。私のクラスは、ユニークな熱気のある先生ともに、徹底的に文法や活用を学びました。宿題や小テストが多く大変でしたが、細かいこと、曖昧になっていたことをしっかりと学ぶことができ、とても力がついたと思います。また、学期に一度、8分程度のエクスポゼが課せられます。エラスムスの学生はスピーチが上手な人が多く、刺激を受けました。評価は、出席、小テスト、期末テスト、エクスポゼの結果で決まります。
ちなみに、私は、月曜8時からこの授業を履修し、毎週起きるのが辛かったです。
・ culture française
留学生必修のフランス文化の授業です。毎回、各テーマに基づき授業が進んでいきます。テーマは、フランスの地理、政治、歴史、映画、料理など、興味深いものが多かったです。また、リヨンの文化にも触れ、リヨンならではのトラブール(道と道、建物と建物をつなぐ細い道)にまつわる歴史等も学ぶことができました。先生はとても気さくな方で、リヨンのオススメのレストランなど、実用的な情報も多々教えてくれました。テストは、各学期2回。QCM(選択問題)で問題数は50〜100問と多いです。かなり細かいことまで問われます。
・marketing
CMとTDセットの授業でした。講義では、マーケティングの理論を学び、TDで理論を用いて実際の市場分析をしました。TDの授業では、積極的な意見交換が求められ、最初は圧倒されましたが、最後まで心折れずに頑張りました。市場分析では、実際のデザートメーカーや製薬会社を取り上げました。私は、現地の学生に近い市場の見方ができないことで当初苦労しました。そこで、日々の買い物で意識的に商品棚を見たり、人気商品・企業を知ることを心がけ、また、現地の友達の家に行ったときには普段どんな生活をしているか尋ねたりして、現地の市場の知識を身につけていきました。TDの授業では、数回のプレゼンも課されました。期末試験は、3時間、A4、4枚程度の記事を読み分析し、設問に答える形式で、なかなか難しかったです。ですが、非常に興味深い授業でした。
・management des entreprises
CMとTDセットの授業でした。企業の経営戦略について、事例と共に学びました。先生のフランス語が聞き取りづらかったのですが、レジュメを入手してからは予習・復習しやすく、有意義に授業を受けることが出来ました。
正規生は、大学のマイページからレジュメをダウンロードできるのですが、留学生は許可されていなく、先生に申し出てもなかなか対応してもらえず困りました。授業を何回か経て友達と連絡をとれるようになれれば問題ないのですが、最初は悩まされていました。
・ japonais économie et entreprise
CMの授業でした。戦後の日本経済発展を、現地学生に混ざって学びました。あまり面白い授業ではなかったのですが、専門的な経済用語を知ることができました。また、この授業により、日本に興味をもつ現地学生と交流するきっかけをもちました。
・publicité et société
CMの授業です。広告の歴史や、広告作成までの過程、広告の社会的役割・影響など、広告全般に関する授業です。板書がなく、前期に履修した授業なので、自分でノートをとるのはとても大変でした。現地の学生にお願いして、ノートをもらえたのは良かったのですが、A4で60枚と膨大な量でした。
・écomonie des médias
CMの授業です。ベルクール広場の近くにある、リヨン第三大学のキャンパスで開講していました。メディア経済の授業で興味深かったのですが、パワーポイントの文字数が多く、どの情報が重要なのかを瞬時に見分けることがフランス語では困難だったため、効率よくノートを取ることができませんでした。授業では、細かいデータが頻繁に出現し、現地の学生は全てメモしていたので、テストを恐れていたのですが、テストでは、大問が数題で、大まかな流れを把握できていれば、対応できるものでした。
・ japonais thème / version / traduction
日仏翻訳の授業です。1年生からマスター2年生までの授業があるので、自分のレベルにあったものを選ぶと良いと思います。私は、主に3年生の授業を履修しました。私が履修した授業では、ニュース記事や小説、評論の文章を翻訳し、テーマも様々でした。特に興味深かったのは、日仏の文化の違い、フランス人から見た日本人という内容の記事でした。翻訳していく中で、現地学生や先生と意見交換することも多々ありました。細かいニュアンスや、自然な訳し方を学ぶことができ、翻訳の奥深さを感じました。
・その他にもいくつか授業を履修しました。
◆ 授業を終えて
留学中、講義の授業で起こりがちだったのが、ノートを取ることに精一杯になってしまうこと。スライドの多い授業では、ひたすらキーボードを打って授業を終えてしまうこともありました。家に帰ってから、そのノートを見て、辞書を使って復習。でも、これなら、友達にノートをもらって、授業に出席しなくても同じなんじゃないかと、ふと思うようになりました。
それ以来、ある授業では、教授の話を聞くことを第一にし、その中で重要だと思った点をメモするようにしました。後から、現地の学生にノートを見せてもらいましたが、重要なポイントはある程度把握できていたので、以前よりも復習がしやすくなりました。
なにもかもに手を出すのではなく、何が重要で自分がどうしたいのかを再度確認し、ある程度割り切る潔さも大切だと実感しました。
フランス語での授業は大変でしたが、徐徐に理解できるようになったり、TDの授業で意見交換に参加できるようになったり、前と比べたらずいぶん成長したと思います。
日々のちょっとした成長は、なかなか気づきにくく、自分にうんざりすることも多々ありましたが、それを乗り越えて、こうして今となっては自分の成長を感じることが出来てとても嬉しいです。
留学中、勉強は自分なりに頑張りましたが、勉強以外のことも大切にしていました!
友達とご飯食べたり、パーティーしたり、オーケストラ活動に参加したり、美術館やオペラに行ってみたり、旧市街ふらふらしてみたり、旅行したり、いろんなことしていました。勉強はもちろん大事でしたが、それ以外も私の中では同じくらい上位を占めていたので!
せっかくの留学なのだから、今しか出来ないことを満喫しようというスタンスで日々生活しました。その結果、充実した留学生活を送れたと思います。
ただ、どんなことにも、語学がもっと堪能だったらという想いは付き物だったので、留学前に語学力をつけておくことに越したことはないです。
[caption id="attachment_218" align="aligncenter" width="300"] ONLY LYON[/caption]
今回は、この辺で!
近々、また記事書きますので、お楽しみに !!
Yuna INABA
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返信削除こんにちは!
返信削除リヨン第三大学の大学生です!
よかったら、お友達になろう!(^^)
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